妊娠中絶3(掻把法)
Dilation and Evacuation
拡張と吸引
「拡張」 とは子宮口の拡張、「吸引」 とは最後の残存物の吸引を意味するのだろう。妊娠12週程度から22週未満*までの胎児に行なわれることが多いようだ。
*日本では。(日本では 「合法的」 であると認められている中絶期間は 「妊娠22週未満」 であるから。)
人工妊娠中絶は 「いのちの取り方」 が問題なのではなく 「いのちを取ること」 そのものが問題なのだから、「その時胎児は痛みや恐れを感じるか」 は、あまり、それほど、本質的な問題ではないかも知れない。つまり、議論としては。
しかし、そうだとしても、私も一応生身を持った人間をやらしてもらっているので、何だか、考えるだに同情を禁じ得ない。
有名な 「胎児は見ている」 を書いたT・バーニー博士は、その中で次のように書いている。
胎生二ヵ月になるころには、胎児は自分の頭や腕、そして胴体を動かすだけでなく、母親の腹を正確に突いたり蹴ったりして自分の好き嫌いを表わすなど、原始的なボディ・ランゲージを使っているという。胎児がとくに嫌がるのは、母親の腹を突っつかれることだ。母親の腹を押したり、突っついたり、あるいはつねったりすると、胎生二ヵ月半の胎児ですら、すぐに身をよじり始めるのである(いろいろな技術を駆使して調べた結果、このことがわかっている)。
色んな学説がある。しかし私は、胎生二ヵ月半の胎児でさえそうなら、この時期の胎児が痛みを感じてないわけはないと思う。
そして、「恐れ」 も。
子宮口から棒状の物を入れて胎児を掻きだそうとすると、胎児は体を母体側に寄せて懸命にそれを逃れようとするのです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q101515580
とにかく、こんなに活発に動いているものを殺せますか?
16週頃の子供の大きさは20cmほどか。
20週の子の様子です。
これがまだ 「合法的」 な中絶の対象ですか???
(もっと小さい時期ならいい、という話では全くないけれども。)
もうほとんど私達と変らぬ 「人間としての生」 を営んでいるように見えます。
20週頃の子供の大きさは25cmほどか。
信じられない。
人工妊娠中絶を行う時期の基準は 「胎児が母体外において生命を保続することのできない時期」 と母体保護法で定められてあるそうですが、私には意味がさっぱり分かりません。どうして 「今母体から出されては生を続けることができない」 ということが、胎児に死を宣告して良い理由になるのでしょうか。胎児が母体に依存しているのは当たり前じゃないですか。そこに何か胎児が命を奪われても仕方のない胎児側の落ち度でもあるのでしょうか。さっぱり分からない。