妊娠中絶5(参考1)

妊娠中絶5

参考1


現代のハイテクで撮られたものだそうだが、あまりに綺麗すぎて、作り物が混ざっていないかと若干心配になる(笑)




「胎芽は長さ2.5〜3cmくらいになり、脳が他の部分よりも急に発達するので、頭部が身体の大部分を占める。尾は短くなり四肢の隆起があらわれる。」




「赤ちゃんは今や葡萄の実ほどの大きさ、ほぼ1インチ (2.54cm) に至らんとしているところである。まぶたと耳ができており、鼻の頭さえ確認できるほどである。腕と足も立派にできている。指とつま先は、より長く、より明瞭に伸びている。」



「急速に成長する胎芽を胎嚢が保護する。」
神( 「宇宙の叡智」 でもいいが)から与えられた母親の体の仕組みが胎児に対してこのように 「保護的」 に働くのに、幸いにも地上の生を継続する恵みに与っている私達、それを幾分厚かましく享受している私達、彼らにとっては信頼すべき良き親であり先輩である筈の私達は、時に彼らに対して全く 「破壊的」 に働くのだ。



10週の胎児
「可愛いなぁ」 と呑気なことばかりを言ってられない。どうしてこういう写真が撮られたのかというと、この子の母親が 「妊娠中に子宮頸部上皮内癌(子宮ガンの初期状態)であると診断され、母体の生命を守るためには、子宮の全摘出をするほかなくなった」 のだそうだ。こういうのは文句なく悲しい。
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Human_fetus_10_weeks_-_therapeutic_abortion.jpg


14週と6日の胎児





「16週の胎児。体長4.3〜4.6インチ、体重2.8オンスほどである。赤ちゃんは瞬きをすることができる。心臓と血管は完全に形成されている。手指とつま先には指紋があるはずである。」



18週
指を吸ってる。



20週
光が眩しいのだろうか。


これらの写真に偽りがなければ、ここまでの彼ら全てが日本における 「合法的」 な妊娠中絶の対象である。信じられるか?

日本における 「合法」 である期間の最長は21週である。21週といえば、約5ヶ月である。5ヶ月! それは私達にとってさえそう短い期間ではない。その間、この小さな命は、せっせこせっせこと、せわしない鼓動を響かせながら、誕生に向けて、それに準備して、一生懸命、必死に、いのちの作業を続けてきたのだ。私やあなたが地上でしたきたのと同じように、「成長」 というものを続けてきたのだ。それがある日突然絶たれるなら、幸いにして地上で生を続けることのできている私達の所謂 「諸事情」 によって絶たれるなら、それまでのそれは一体何のためだったのか?私達は、何か自分が計画し進めている作業を誰かに不当に邪魔されれば、それが自分にとって極めて大事なものであれば(たとえば、学業・職業・配偶者等々の選択など)非常に憤慨する。おそらくこれ以上ないというほどに憤慨する。しかしその時も、私達は命までは取られないであろう。しかし、胎児達は命を取られるのである。学業? 職業? 結婚? 彼らはそんなものの権利を奪われるのではない、生命そのものの権利を奪われるのである。